都筑区 仲町台 歯科 あおぞら歯科クリニック あおぞら通信VOL.669
こんにちは!都筑区仲町台の歯科、あおぞら歯科クリニック院長の池田智之です。
あっという間に3月。
そして3月は別れの季節。
多くの学生たちが、期待と不安を胸に抱きながら
母校を巣立ち、新たな海原へと一歩を踏み出します。
そんな18歳の私を
当時校長先生として送り出してくださったのが
故 石橋義史先生その人でした。
石橋先生はまた
不肖私が末席を汚させていただいた
伝統の浅野高校ラグビー部の最高顧問でもありました。
多忙な校長先生であったにもかかわらず
必ず一講座は現代文の授業を担当されており
その簡潔な中にも完璧に調律された美が宿る日本語に
多くの学生が陶酔したことを思い出します。
先生はまた「自ら考えること」を我々に課しました。
広島・山口へと学びに向かう修学旅行に際し
その寄稿文には考えることの大切さが強調されており
広島平和都市記念碑に刻まれる、誰もが知る「誓い」の
「主語」が誰なのかをよく考えなさい、というお言葉が
今も心の中に静かに、しかし鮮やかに記憶されています。
一昨年に娘を連れて彼の地を訪れたときに
石碑を前にそのことを娘に話しました。
娘はただ、静かに頷いていました。
石橋先生が亡くなられて半年。
先日、浅野学園にて石橋先生を慕う教え子たちが
先生とお別れをする会が執り行われました。
久しぶりに訪れる母校は
当時転ぶとすごく痛かった土のグラウンドが
鮮やかな人工芝になっていて
隔世の感があります。
あと少しでこの桜も満開となるでしょう。
多くの諸先輩方とともにラグビー部歌「ひたぶる」と
1番はまだしも2番以降は少しあやしい校歌を熱唱し
母校の歴史を感じるとともに改めて石橋先生の偉大さを
噛み締めることのできた1日でした。
銅像山の浅野総一郎像にて
石橋先生
先生の不出来な教え子が一人
ここで必死に生きています。
どうか安らかにお眠りください。