都筑区 仲町台 歯科 あおぞら歯科クリニック あおぞら通信VOL.411
こんにちは!都筑区仲町台の歯科、あおぞら歯科クリニック院長の池田智之です!
人間の骨は部位によってその硬さや密度が異なります。
ある程度は術前CTなどで予測が立ちますが
最終的には術部を直接診て、触れてみなければわかりません。
一般的にあごの骨は
上あごが柔らかく、下あごは硬い
といわれています。
インプラントがうまく骨と結合するためには
ある程度の「初期固定」が必要です。
これは例えるならば、ネジをベニヤ板に打ち込む場合を想定して
ビシッとねじ込めるか、ユルユルで回転してしまうかの違いを
想像していただけるとよいでしょう。
ユルユルのネジは外れることが明白ですね。
それではネジにボンドを付けて打ち込んではどうでしょう?
それでもおそらく、ボンドが固まるまでは
初期の固定具合に左右されるので
ユルユルの状態では不安が募ります。
ボンドが固まればしっかりするので
初期の固定具合はあまり大きな影響を及ぼさず
どちらも安定した固定具合になることが予測できます。
インプラントも同様。
骨とインプラントとの結合は、初期の段階の固定具合と
その後に達成される「オッセオインテグレーション」という
生化学的結合とに分けられます。
概して下あごの場合は
初期の固定がガッチリと得られやすいのですが
上あごの場合、骨が柔らかくスカスカした構造のため
初期の固定が得られにくい場合が多くなります。
そのため上あごの場合、インプラントと骨に
「オッセオインテグレーション」による結合が起こるまで
粘膜の下にしまいこんで、外界と遮断する場合が多くなるのです。
このケースでは下あごには即日で頭出しのキャップを装着し
上あごは完全に粘膜の下にしまいこんでます。
ちょうど先ほどの話でボンドが固まるまで待つかのように・・・