こんにちは!都筑区仲町台の歯科、あおぞら歯科クリニック院長の池田智之です!

いよいよこの春から「改正薬事法」が施行され
歯科領域における再生療法にもその法が適用されます。

これは近年目覚ましく発展する「再生医療」にたいして
国が明確な指針と許認可の是非を診査することを意味します。

歯科においては特に歯周病領域において
比較的早期から再生医療が試みられてきました。

今回の法改正で対象となるのは
自己血液成分を使った血液製剤。

何度かこのブログでもお伝えしておりますが
現時点では人体に悪影響の全くない(何しろ自己血由来ですから…)
生体材料として最良のものと考えます。

手順は簡便で
①採血を行う(腕)
②特殊な遠心分離にかける
③完成
以上です。

もちろん遠心分離のノウハウはありますが
これによって自己血液中の「フィブリン」が採取され、
それを単体あるいは他の生体材料と混合して
骨欠損部に移植することで骨再生を図ります。

なんだか難しいですね(笑)。

それでは実物を…


これが遠心分離後の血液です。

試験管中央の黄色っぽい部分がフィブリンの固まり
いわゆる「CGF」です。

この採血管一本で約8ccの血液を採取できます。
つまりこの写真では約30ccくらいの採血量ですね。
インプラント治療における広範囲にわたる再生でも
歯科領域では採取料はせいぜいこの倍量までです。

結構な量と思いますか?

ところでみなさん。
「献血」ってどのくらい採取するかご存知でしょうか。

全血献血で最低200cc、通常は400ccを採取します。
これが成分献血となると、場合によって600ccは採取します。

副院長も昔はお米券ほしさに…

なんて実話はおいといて(ホントに実話です)、
いわゆる「献血」に比べてその採血量は圧倒的に少量です。
苦手な方もいるでしょうから一概に言えませんが
貧血を起こすような量では全くありません。

美容整形領域でも
安全な移植材として広く使われているCGF。


あ、上の写真のCGFは私のです(笑)。
このCGF、お肌にもどしてくれないかしら♪

あおぞら歯科クリニック