私、院長の池田智之は、1976年の夏に三人姉弟の末っ子として生まれました。父はサラリーマンの転勤族で仕事一筋、普段はあまり育児に口を 出しませんでしたが、怒るとそれはそれは怖かった記憶が残っています。母は関西の自営業の家庭出身で、「黙ってはいられない」生粋の関西人でした。ユーモアにあふれ、母のいるところはいつも明るく朗らかな空気に満たされていました。そんな両親と、歳が少し離れていたこともあり、本当にかわいがってくれた二 人の姉に囲まれ、今考えても「これぞ日本の家族像」というほど、ささやかですが幸せな家庭に育ちました。
幼少期は父の転勤の関係もあり、青森・埼玉・札幌とさまざまな都市にご縁がありました。そんな中でも、やはり私の心の原風景は、もっとも多感な時期を過ごした札幌時代であることは間違いありません。そしてこの頃、私の人生感の根幹を成す部分、すなわち「心地よい気持ちになれる場所」が自分にとってどんな場 所なのか、ということを認識する大きなきっかけを与えてくれるものがありました。それが夏休みに毎年のように家族で出かけた「北海道でのキャンプ」でした。