都筑区 仲町台 歯科 あおぞら歯科クリニック あおぞら通信VOL.130
こんにちは!都筑区仲町台の歯科、あおぞら歯科クリニック院長の池田智之です。
毎日残暑が厳しいですが、
みなさんは体調など崩していませんか?
暑さも彼岸まで、というくらいですから
行楽の秋、読書の秋、食欲の秋は
もうすぐそこまで来ている・・・といいんですが。
行楽の秋といえば、そう。
キャンプ
の季節です。
私院長の池田智之はキャンパーであります。
学生時代はいつも傍らに
「モーターサイクル」がありました。
「バイク」、じゃあありません。
あくまで「モーターサイクル」です。念のため。
もともと私が北海道大学を目指したのは、
親元から離れたい一心、ではなくて(笑)、
北海道でモーターサイクルとともに
生きてみたかったからなのです。
北海道では夏になると、いずこからか
モーターサイクルに荷物を満載したライダーたちが
集まってきます。
昨日免許を取ったばかりの青年から
ロマンスグレーのベテランライダーまで、
その旅人たちは思い思いのルートで
北の大地を駆け巡ります。
みなさんは「ピースサイン」をご存知ですか?
北海道を旅するライダーは、
すれ違いざまに「お互い頑張れよ!」
ってな感じで挨拶を交わす慣わしがあります。
幼少期に刷り込まれたこの
「ピースサイン」への憧れが
私を北海道へと導いたわけなんです。
さて、モーターサイクルで北海道をめぐると、
どうしても避けて通れないのが
ひとけのない所でのキャンプ
です。
あれは確か道東のとある町で
陽もとっぷりと暮れた頃だったと思います。
その日の私は連日のキャンプに疲れ、
今日ぐらいはテントを張らずに屋根の下で寝たいな
と考えていました。
さびれたドライブインを見つけた私は、
そこのオーナーに、一夜を明かせるような
駅やバス停など、屋根つきタダ物件が近くにないかを
尋ねてみました。
そのオーナーは特に脅かす風でもなく、
きわめて極々自然に、
私にこういいました。
「あ~、近くにあるけど、出るよ。」
・・・
・・・出る?
キツネか何かが、ですか?
と聞いた私に、またも、一切の感情をはさまず、
サラッとこういいました。
「女の幽霊が。」
疲れが極限に達していた私は、
どうせたわごとだろうと思い込むことにして、
オーナーに教わった道を
夜は無人となるその駅に向けて
モーターサイクルのアクセルを開けていきました。
(つづく)