こんにちは!都筑区仲町台の歯科、あおぞら歯科クリニック院長の池田智之です!

さて、ニューヨーク大学インプラント科卒後研修2日目。

今日の講師はDr.Michael Sonick。
アメリカはコネチカット州で補綴専門医として開業されています。

アメリカでは一般歯科治療を行う一般医(Genaral Practitioner)と
それぞれの専門領域のみを行う専門医(Specialist)がいて
一般医が対応できない困難な症例を専門医に紹介し
専門領域の治療が終了しだい、一般医に戻ってもらうシステムです。

報酬も高く(ということは患者さんの治療費も高い…)
何かとメディアに露出するのはこれら専門医たちばかりですが
患者さんにしてみれば、歯科治療で2件3件と医院をたらい回しに
されるので、アメリカ医療の「不都合な」部分かもしれません。

それでも、一般医と専門医が緊張感を保ちつつ
お互いの治療手技を監視しあっているという点では
結果的に治療技術の底上げに繋がっていることは
紛れもない事実です。

Sonick先生の専門はもちろんインプラント治療ですが
まず何でもかんでも「インプラントありき」ではなく
なぜその治療方法を選んだのか
他の方法と比べてメリットとデメリットはどうか
といったロジカルな治療計画の立案を大切にされていると感じました。

前日のNewton先生と比べると
落ち着いた中にもユーモアをちりばめた
アメリカン・デンティストらしいレクチャーでした。

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アメリカでは1つの成功例や失敗例の中から
なぜそうなったかの理由を見出し
それを普遍的な法則に落とし込み
再現可能な「セオリー」にすることがよく行われます。

インプラントを含む歯科治療も単なる「名人芸」であってはならず
正しい理論と正確な手技をもってすれば
誰でも再現可能なものでなければなりません。

印象的だったのは、受講生からの質問に対して
「それは2003年の〇〇先生の書いた論文に書いてある」とか
「1998年の△△先生の論文以降、この方法で行っている」など
とにかく確たる証拠(Evidence)に根ざした治療を行っている点です。

成功にも失敗にも、何事にも「原因」と「結果」の法則がある。
当たり前ながら忘れがちな思考の原点を再認識させられた1日でした。

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Happy Birthday, Dr. Sonick!!

あおぞら歯科クリニック