こんにちは!都筑区仲町台の歯科、あおぞら歯科クリニック院長の池田智之です!

10年前、東京医科歯科大学の大学院で研究に従事していた頃。
義歯の素材であるレジンというプラスチックを
どうすれば効率的に補強することが出来るかを
日々追い求め、実験に明け暮れていました。

そこで分かったことは
プラスチックよりも硬い素材を
補強材として内部に埋め込むだけでは
補強されないということ

そしてそれを
真の補強材たらしめるためには
プラスチックと補強材が強固に「接着」していなければならない
ということでした。

私の所属していた研究室は
「部分床義歯学」といって、歯を失ってしまった方に
「入れ歯」を用いて機能回復を図るのが主な研究テーマ。

しかし突き詰めていくと
「接着」というミクロの現象の理解なくして
私の研究は進めることが出来ない状態に
なっていました。

もっと「接着」について知りたい。

そう思って文献を当たる日々の私は
ある日運命を大きく変える一冊の教科書に出会いました。

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この教科書をはじめて見たときの衝撃は
今でも鮮明に覚えています。

世の中にはこんなにも
「うっとり」してしまう治療があったのか。

まさにamazing。

そのとき以来、本分である義歯の研究そっちのけで
歯と接着する「コンポジット・レジン」の臨床に魅せられてしまいました。

当時その教科書に書かれているようなやり方の治療を
大学病院の中でさえ、行っている人はいませんでした。
でも何とか会得したい。
すべてが洋書を頼りにした手探りの臨床だった気がします。

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本日受講した講習会の講師は
そんなコンポジット・レジンの臨床を
最前線でリードしている著名な方です。

あの時と同じ風を感じました。

10年先を行っていると思います。

あおぞら歯科クリニック