こんにちは!都筑区仲町台の歯科、あおぞら歯科クリニック院長の池田智之です!

ようやく春の気配が感じられるようになってきた今日この頃
皆さんいかがお過ごしですか。

春一番に負けないパワーで今日も

「あおウン」

いってみたいと思います!

普段何気なく見る「銀歯」。
みなさんはこの銀歯がどのように作られているか
ご存知ですか?

一般に、銀歯は「ロストワックス法」という
鋳造(鋳型に金属を流し込む)技術で作られます。

最終的に誤差が10μm内外に収まるようにするために
それはそれは血のにじむような努力
が費やされています。

まずみなさんの歯にある虫歯を削り取り、精密に型を取ります。
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この型取りの材料は約0.2%寸法が収縮します。

つまり実際の歯より小さくなってしまうということです。

そこに石膏を注ぎ込み、歯の模型を作るわけですが
この石膏模型は0.1~0.25%膨張します。
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逆に膨張するわけです。

出来上がった石膏模型上で特殊なワックス(蝋)を盛り付け
歯の形を作っていきます。
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このワックスは0.1~0.5%収縮します。

またまた収縮です。

このワックス型を、埋没材という石膏の一種で埋め込みます。
もうお察しの通り、埋没材も当然石膏の一種なので膨張します。
だいたい0.2~0.5%の膨張率です。
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もう飽きてきましたか?

この埋没材を高温の炉に入れて内部のワックスを焼き飛ばし
空洞になった内部に溶かした金属を流し込むわけです。
だから「ロストワックス法」と呼ばれるんですね。

しつこいようですが溶けた金属は
硬化すると同時に収縮します。

さらに鋳込んだ銀歯は最終的に研磨され
表面が若干目減りします。
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このような複雑な工程を経て
誤差10μm内外で歯にフィットするわけです。
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まさにamazing。

かつてガリレオ・ガリレイは
「一見すると当たり前のように起きていることの裏には
実はきわめて複雑に入り組んだ仕組みが隠されている」
といいました。

古くからの歴史を誇る機械式腕時計も
時間と分のほかに、秒針が入るだけで
驚くほど内部構造が複雑になるといいます。

何の気なしに眺める銀歯や時計の秒針に
これほどのテクノロジーが注ぎ込まれていることを感じれば
物事が当たり前に存在することのありがたさを
痛感せずにはいられません。

あおぞら歯科クリニック