こんにちは!都筑区仲町台の歯科、あおぞら歯科クリニック院長の池田智之です!

このところグッと冷え込みが厳しくなってきました。
コタツにみかんが恋しい季節ですね。
こんなときには家族そろってほっこりと

「あおウン」

をお楽しみください。

ええ、強引ですとも(笑)

虫歯を取り除いた後の詰め物として
現在、世界中で広く使用されているコンポジット・レジン。
あおウン愛読者の皆様ならもうご存知ですね♪

ところでこれ、どうして取れないのか考えたことがありますか?

もちろん特殊な接着剤を使って歯にくっつけるのですが
そもそも異なる物質が「くっつく」とはどういうことなのでしょうか。

じつは突き詰めるとわかっていないことも多いのです。

そもそも物質はお互いに原子レベルで引き合っているので
そのレベルの話をすると分厚い本が書けてしまいます。

従来、歯と詰め物とは接着しないものと考えられ、
接着しなくても取れないように、かなりオーバーに被せていました。

その概念を覆し、歯と詰め物を接着させることに成功したのが
Dr.Buonocoreです。時は1955年。
意図的に粗面にした歯の表面に樹脂を浸み込ませるのが
その原理です。

以来接着剤は進化を重ね、
現在では歯科治療に欠かせないものになりました。

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たとえばこのケース。歯の間が虫歯になっています。
しっかり虫歯の部分を取り除くと・・・
kadou.jpg

かなり内部がほれた状態になります。
中心部分の変色は細菌感染のない着色層なので
取ってはいけませんね。

juuten.jpg

接着剤にて処理後、そのままコンポジットレジンを詰めます。
もしも詰め物と歯が接着していなければ、
ポロッいってしましそうなこのケースでも
十分な接着力があれば、長期的な予後が期待できるでしょう。

お口の中は熱いコーヒーも入れば
冷たいアイスクリームも入ってきます。
真冬の露天風呂で湯につかったり出たりを
延々繰り返しているようなものですから
歯や詰め物にかかる負担は想像を絶するものがあります。

そんな過酷な条件でも
長期的な耐久性を期待できる歯科用接着剤。
まさにミラクルな接着剤です。

くれぐれも取れてしまった銀歯は
アロ〇アルファでつけないでください・・・

あおぞら歯科クリニック